透析
HEMODIALYSIS
透析について
腎臓の働きが低下し
体内の老廃物や余分な水分を
十分に排出できなくなった際に、
腎臓の機能を人工的に補う
治療法です。
正式には「人工透析(透析療法)」と呼ばれ、主に「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。
腎臓には血液をろ過して老廃物を尿として排出し、体内の水分量や電解質(ナトリウム・カリウムなど)のバランスを整える重要な役割があります。しかし、慢性腎臓病(CKD)や糖尿病、高血圧などによって腎機能が低下すると、体内に不要な老廃物や水分が蓄積し、全身の健康に大きな影響を及ぼします。
当院の血液透析内科では、患者さま一人ひとりの体調や生活背景に配慮しながら、安全で安心できる透析治療を提供しています。「透析が必要と言われた」「腎機能低下を指摘された」「透析について詳しく知りたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
透析が必要になる症状
腎機能の低下は、初期には自覚症状が少ないことが特徴です。しかし、病状が進行し透析が必要な状態に近づくと、さまざまな症状が現れることがあります。
以下のような症状がみられる場合は、腎機能が大きく低下している可能性があります。
- むくみ(浮腫)
- 足や顔がむくむ・体重が急に増える
- 強い倦怠感・疲れやすさ
- 体のだるさ、息切れ、疲労感が続く
- 尿量の変化
- 尿の回数や量が減る・泡立ちが強くなる
- 食欲低下・吐き気
- 老廃物が体内に蓄積し、食欲不振や吐き気を引き起こすことがあります
- 息苦しさ・呼吸困難
- 体内に余分な水分がたまり、肺や心臓に負担がかかる場合があります
- 高血圧が続く
- 薬を飲んでも血圧コントロールが難しくなることがあります
腎不全とは
腎臓の働きが悪くなり、体の中の老廃物をうまく排出できなくなる状態です。さらに腎臓の働きが悪くなると、尿毒症という症状を引き起こします。
急性腎不全
何らかの原因で急激に機能が低下した状態です。一時的なものであることが多く、早期に適切な治療を行うことで回復する可能性があります。
慢性腎不全
数ヶ月から数年単位で腎臓の機能が徐々に低下した状態です。一度失われたその働きは基本的には回復しないため、進行を遅らせる治療が中心となります。
末期腎不全
慢性腎不全が進行し、腎機能が正常の15%未満まで低下した最終ステージです。自力で生命を維持できなくなるため、透析治療や腎移植などの「腎代替療法」が必要になります。
血液透析のしくみ
体の外で血液を
きれいにろ過する治療です。
血液透析は、働かなくなってしまった腎臓の代わりに、透析装置を使って血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、体を正常な状態に保つ治療法です。腕の血管(シャント)から取り出した血液を、人工の腎臓である「ダイアライザー」に通すことで、余分な尿毒素や水分を透析液へと移して除去します。
きれいに浄化され、必要な成分が調整された血液は、再びゆっくりと体の中へと戻っていきます。
治療方法について
血液透析(HD)
一般的な透析治療で、腕の血管(シャント)から血液を取り出し、人工腎臓(ダイアライザー)に通して血液をきれいにする方法です。 主に「拡散」という仕組みを利用し、透析液との濃度差によって血液中の老廃物や余分な水分、カリウムなどを効率よく除去します。
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特徴01
医療スタッフの管理下で
安全に治療を受けられる -
特徴02
老廃物や余分な水分を
効率よく除去できる -
特徴03
定期的な通院が
必要になる
血液ろ過透析(HDF)
通常の血液透析(HD)に、さらに大量の「ろ過」と「補充液の注入」を組み合わせた進化した透析療法です。 血液に圧力をかけて強力にろ過を行うことで、通常の血液透析では取り除きにくい大きめの老廃物までしっかり除去できるのが最大の強みです。
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特徴01
高い濾過(ろか)能力で
多くの老廃物を除去できる -
特徴02
治療中の血圧が
安定しやすい -
特徴03
透析後のだるさや
長期の合併症を軽減できる
腹膜透析(PD)
病院に通うのではなく、ご自身の体内の「腹膜(お腹の臓器を包む膜)」をフィルターとして利用する在宅透析治療です。 手術でお腹の中に細いカテーテルを通し、そこから専用の透析液を注入して一定時間バッグに入れておくことで、腹膜の毛細血管から老廃物や余分な水分を透析液側に移動(交換)させて血液をきれいにします。
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特徴01
通院回数が
比較的少ない -
特徴02
自宅や仕事をしながら
治療を継続しやすい -
特徴03
自己管理が
必要になる
腎移植
一度悪くなってしまった腎臓の機能は、残念ながら元の状態に改善させることはできません。そのため、腎臓提供者から1つの腎臓を提供してもらい体内に移植します。腎移植には生体腎移植と献腎移植があり、失われた腎臓の働きを根本的に回復させることができる唯一の根治的治療です。
成功すれば透析治療の必要がなくなるため、時間的な拘束や厳しい食事・水分制限から解放され、病気にかかる前とほぼ同様の社会生活を送ることが可能になります。術後は拒絶反応を抑えるために「免疫抑制剤」を一生涯服用し続ける必要がありますが、生活の質(QOL)を最も大きく向上させられる画期的な治療法です。
アフェレシス(体外循環治療)とは
アフェレシスとは、体外に取り出した血液から、病気の原因となる物質(抗体や毒素など)を取り除いて再び体内に戻す治療法の総称です。 人工透析も同じ体外循環治療の一種ですが、一般的には透析以外の特殊な血液浄化療法を指します。
対象となる疾患は幅広く、関節リウマチや急性肝不全など、多くの病気で保険適用での治療が行われています。
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単純血漿交換法
体内から取り出した血液を細胞成分(血球)と液体成分(血漿)に分離します。病気の原因物質が含まれる血漿成分をすべて廃棄し、代わりに同量の新鮮な血漿やアルブミン溶液(補充液)を足して体内に戻す治療法です。
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血液吸着療法
体内から取り出した血液を、特定の原因物質を吸着する特殊なフィルター(吸着器)に通す治療法です。血液中から病気の原因となっている特定の成分だけを磁石のように吸着して取り除き、浄化された血液をそのまま体内に戻します。
よくあるご質問
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A.
はじめは不安を感じる方も多いですが、徐々に治療に慣れ、安心して過ごされている方も多くいらっしゃいます。
ご自身に合った治療環境を整えていくことが大切なので、医師やスタッフに気軽にご相談ください。 -
A.
針を刺す際にチクッとした痛みを感じることがありますが、多くの方が徐々に慣れていきます。
麻酔テープなどを使用し、痛みを軽減することも可能です。 -
A.
透析中には血圧の低下や足のつり、だるさなどが起こることがあります。
多くは事前の管理やその場の対応で改善でき、医療スタッフがすぐに対応します。 -
A.
腎機能の低下や体調、検査結果をもとに医師が総合的に判断します。
症状が悪くなる前に準備を行うことが大切です。 -
A.
主に「血液透析(HD)」と「血液ろ過透析(HDF)「腹膜透析(PD)」の3種類があります。
症状や生活スタイルに応じて適した方法を医師と相談して決めることができます。 -
A.
腕の動脈と静脈をつなぎ、透析に必要な血流を確保できる血管を手術で作ります。
患者様の状態に応じて、自己血管または人工血管を用いた方法が選択されます。 -
A.
多くの方が仕事を続けながら透析を行っています。
通院時間や体調に合わせて、無理のない働き方を考えることが大切です。 -
A.
多くの方が仕事を続けながら透析を行っています。
通院時間や体調に合わせて、無理のない働き方を考えることが大切です。 -
A.
透析を受けながらでも外出や旅行は可能です。
事前に医療機関と相談し、旅行先で透析を受ける準備をすることで旅行も可能です。 -
A.
週に3回の透析通院が必要になりますが、日常生活は継続できます。
自分に合ったペースを見つけることが大切です。 -
A.
塩分や水分などに注意は必要ですが、過度な制限ではありません。
栄養バランスを考えながら無理なく続けることが大切です。 -
A.
公的な医療制度の利用により多くの方は一定額に収まります。
詳細は個別にご案内いたします。 -
A.
通院のしやすさや診療体制、サポート内容などを基準に選ぶことが大切です。
見学や相談を通して、ご自身に合った施設を選びましょう。